様式2-3 窓仕様入力シート¶
『様式2-3.(空調)窓仕様』入力シートには、窓仕様(材料、厚さ)が記載されている意匠図(外部仕上げ表、建具表)を参照し、ガラスの種類や物性値に関する情報を入力する。
このシートに入力した情報は『様式2-4.(空調)外皮仕様』入力シートにて利用する。
窓仕様入力シートの様式¶
『様式2-3.(空調)窓仕様』入力シートの様式を図2-3-1 に示す。

窓仕様入力シートの入力項目と入力方法¶
『様式2-3.(空調)窓仕様』入力シートの入力項目と入力方法を次に示す。なお、各項目名の前にある丸数字は、図2-3-1 の最上部にある丸数字と対応している。
① 開口部名称¶
- 窓(ガラス+建具)の名称を、任意の文字列で入力する。
- エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)では、この名称で窓を識別しているため、名称が重複しないように注意が必要である。
以下では、各開口部の仕様を入力するが、入力の仕方は3 つある。重複して入力がある場合は、c)が優先され、次いでb)、a)の順となる。
a) 「④建具の種類」、「⑤ガラスの種類」を入力する方法
b) 「④建具の種類」、「⑥ガラスの熱貫流率」、「⑦ガラスの日射熱取得率」を入力する方法
c) 「②窓の熱貫流率」、「③窓の日射熱取得率」を入力する方法
②③ 窓の熱貫流率、日射熱取得率¶
- 窓(ガラス+建具)の熱貫流率と日射熱取得率を数値で入力する。
- 表2-3-2「ガラスの種類と物性値一覧」にて定義されていない特殊なガラスを使用する場合等、窓の性能値を詳細に指定したい場合は、④⑤⑥⑦は空欄とし、②③に値を入力する。この場合、両値の計算根拠を別途提出する必要がある。
- 次に示す④⑤にて建具及びガラスの種類を指定する場合や④⑥⑦にて建具の種類及びガラスの性能を指定する場合は、②③は入力せずに空欄とする。
- 窓にブラインドが設置される場合で、ブラインドの影響を考慮した熱貫流率、日射熱取得率を入力する場合は、後述する「様式2-4(空調)『外皮仕様入力シート』」の入力項目である「⑧ブラインドの有無」には「無」を入力すること(ダブルカウントを防ぐため)。
- 窓の熱貫流率の値は、以下のいずれかの方法により求めた値を用いることを基本とする。
JIS A 4710(建具の断熱性試験方法)
JIS A 1492(出窓及び天窓の断熱性試験方法)
JIS A 2102-1(窓及びドアの熱性能-熱貫流率の計算-第1部:一般)及びJIS A 2102-2(窓及びドアの熱性能-熱貫流率の計算-第2部:フレームの数値計算方法)に規定される断熱性能計算方法
ISO 10077-1 (Thermal performance of windows, doors and shutters --Calculation of thermal transmittance -- Part 1: General)に規定される断熱性能計算法
ISO 15099 (Thermal performance of windows, doors and shading devices — Detailedcalculations)に規定される断熱性能計算法
上記の方法による熱貫流率を用いる場合、次の資料で規定された試験体を用いることができる。
エネルギー消費性能の算定方法(住宅)
窓、ドアの熱貫流率に関し試験体と同等の性能を有すると認められる評価品の範囲を定める基準
- 窓の日射熱取得率の値は、以下のいずれかの方法により求めた値を用いることを基本とする。
JIS A 1493(窓及びドアの熱性能-日射熱取得率の測定)
JIS A 2103(窓及びドアの熱性能-日射熱取得率の計算)
- 二重窓(建具が二重に設置された窓)の熱貫流率𝑈𝑑,𝑖、日射熱取得率𝜂𝑑,𝑖は次式で算出することとする。ただし、伝熱開口面積𝐴𝑒x,𝑖と𝐴𝑖n,𝑖は等しいとみなすことができる。また、U𝑑,ex,i、U𝑑,in,i、𝜂𝑑,ex,𝑖、𝜂𝑑,in,𝑖には、②窓の熱貫流率及び③窓の日射熱取得率で記載されたJIS 等に基づく性能値または、建築研究所ホームページで公開されている「平成28 年基準で想定している窓の性能値(建具とガラスの種類に応じた窓の性能値)」に記載された値を用いることとする。
ここで、
窓iにおける外気側の窓の熱貫流率[W/m2K]
窓iにおける室内側の窓の熱貫流率[W/m2K]
窓iにおける外気側の窓の伝熱開口面積(JIS A 4710で規定)[m2]
窓iにおける室内側の窓の伝熱開口面積(JIS A 4710で規定)[m2]
外気側の窓と室内側の窓の表面熱伝達抵抗の和(0.17とする)[m2K/W]
二重窓中空層の熱抵抗(0.173 とする)[m2K/W]
ここで、
窓iの外気側の窓の垂直面日射熱取得率[-]
窓iの室内側の窓の垂直面日射熱取得率[-]
窓iの全体の面積に対するガラス部分の面積の比(室内側の窓及び室外側の窓の両方の枠が木製建具又は樹脂製建具の場合は0.72、それ以外の場合は0.80とする)
- ダブルスキン及び窓システム(エアーフローウィンドウ、プッシュプルウィンドウ)については、建築研究所ホームページで公開されている「ダブルスキン及び窓システムの熱貫流率及び日射熱取得率の算出方法」に基づき熱貫流率及び日射熱取得率を算出して入力する。
- 建具表に記載のある光を通さない鋼製建具やガラス張りカーテンウォールにおけるスパンドレル部分のボード等については、当面の間、当該部分の熱貫流率には2.63、日射熱取得率には0.0842(=2.63×0.032)を入力してもよいこととする。これ以外の値を入力する場合は、その算出根拠を提示する必要がある。
④ 建具の種類¶
- ②③に値を入力しない場合は、該当する建具の種類を表2-3-1「建具の種類の選択肢」より選択する。
| 選択肢 | 適用 |
|---|---|
| 樹脂製(単板ガラス) | 樹脂製建具(単板ガラスを使用する場合) |
| 樹脂製(二層複層ガラス) | 樹脂製建具(二層複層ガラスを使用する場合) |
| 樹脂製(三層以上の複層ガラス) | 樹脂製建具(三層以上の複層ガラスを使用する場合) |
| 木製(単板ガラス) | 木製建具(単板ガラスを使用する場合) |
| 木製(二層複層ガラス) | 木製建具(二層複層ガラスを使用する場合) |
| 木製(三層以上の複層ガラス) | 木製建具(三層以上の複層ガラスを使用する場合) |
| 金属樹脂複合製(単板ガラス) | 金属と樹脂の複合材料製建具(単板ガラスを使用する場合) |
| 金属樹脂複合製(二層複層ガラス) | 金属と樹脂の複合材料製建具(二層複層ガラスを使用する場合) |
| 金属樹脂複合製(三層以上の複層ガラス) | 金属と樹脂の複合材料製建具(三層以上の複層ガラスを使用する場合) |
| 金属木複合製(単板ガラス) | 金属と木の複合材料製建具(単板ガラスを使用する場合) |
| 金属木複合製(二層複層ガラス) | 金属と木の複合材料製建具(二層複層ガラスを使用する場合) |
| 金属木複合製(三層以上の複層ガラス) | 金属と木の複合材料製建具(三層以上の複層ガラスを使用する場合) |
| 金属製(単板ガラス) | 金属製建具及び上記以外の建具(単板ガラスを使用する場合) |
| 金属製(二層以上の複層ガラス) | 金属製建具及び上記以外の建具(二層以上の複層ガラスを使用する場合) |
⑤ ガラス種類¶
- ガラス記号を、表2-3-2「ガラスの種類と物性値一覧」より選択し、文字列で入力する。
- ガラスの厚みによって選択肢は変わらない。また、中空層幅6mm以下は「中空層幅6mm」、中空層幅16mm以上は「中空層幅16mm」であるとする。
- ガラスブロックは「T」を選択する。
- 該当するガラス種類がない場合は、④を入力した後、⑤は空欄として、次の⑥⑦に値を入力しても良い。
- 建具表に記載のある光を通さない鋼製建具等については、④建具の種類は「金属製(単板ガラス)」を⑤ガラス種類は「S」を選択する。
- 自動ドアについて、ガラス部分の仕様が不明である場合は、④建具の種類は「金属製(単板ガラス)」を⑤ガラスの種類は「T」を選択する。
⑥⑦ ガラスの熱貫流率、日射熱取得率¶
- ガラス単体の熱貫流率、日射熱取得率の値を入力する。
- 熱貫流率の値は、以下のいずれかの方法により求めた値を用いることを基本とする。
JIS R 3107(板ガラス類の熱抵抗及び建築における熱貫流率の算定方法)
- 日射熱取得率の値は、以下のいずれかの方法により求めた値を用いることを基本とする。
JIS R 3106(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法)
- プログラム内部で、窓(ガラス+建具)全体の熱貫流率、日射熱取得率に自動換算される。





※補足情報:参考C 1.ガラス建築確認記号の判断に関する規則