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様式7-3 コージェネレーション設備の入力

本章では、エネルギー利用効率化設備の1つであるコージェネレーション設備の評価方法を解説する。評価の対象となるコージェネレーション設備は次のように定義されている。

  • 単一または複数のエネルギー資源から、電力及び有効な熱を同時に発生させ、供給できる設備。ただし、発電機能付きガスヒートポンプ冷暖房機は、空気調和設備として評価対象とする。

コージェネレーション設備の省エネルギー効果を評価するためには、コージェネレーション設備の仕様が記載されている図面や別途実施した詳細計算の結果を基に、発電効率や排熱回収率等を「様式7-3.(効率化)コージェネレーション設備入力シート」に入力する必要がある。ただし、当面の間、コージェネレーション設備が設置されていても、この様式7-3 を作成せず、コージェネレーション設備がないものとして審査・検査を受けることも可能である。この場合は、コージェネレーション設備による省エネルギー効果は設計一次エネルギー消費量に一切反映されない。

Ver2 系で使用を認めていたCascadeⅢは、Ver3.0 から使用不可とする。

エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)において、入力対象とできるコージェネレーション設備は次の通りとする。ここで規定したもの以外は入力対象外とし、設置されていないものとして評価をする。

1) ガスエンジンタイプで排熱を温水で取り出すもの。

排熱を蒸気で取り出すものについては、温水を取り出すものとみなして計算してもよいこととする。

ガスタービン、燃料電池、ディーゼルエンジンは入力対象外とする。

2) 複数台設置の場合、同機種、同発電出力のもの。

発電出力が異なる複数のコージェネレーション設備が混在する場合は、台数には実際に設置された台数を入力し、発電出力には平均値を入力してもよいこととする(同じ発電出力のものが複数台導入されると想定)。また、発電効率、排熱効率には、各コージェネレーション設備の定格発電出力で重み付けして平均した値を入力してもよいこととする。

3) 同一系統に対して電気・熱が供給されるもの。

複数系統に対して電気・熱が供給される場合は、代表的な系統を1つ選択し、その系統に電気・熱を供給するコージェネレーション設備のみを入力してもよいこととする。

コージェネレーション設備の排熱を利用して冷熱を製造する熱源機の定格冷却能力(kW)とコージェネレーション設備の排熱利用系統と同じ系統に属する給湯機器の定格加熱能力(kW)の合計値が最大となる系統を代表的な系統とする。

4) 発電電力及び発生排熱が全て自家消費されるもの。

発電電力、発生排熱が外部に供給される場合は、全て自家消費するシステムとして評価してもよいこととする(発電量は電力需要以下で制御され、余剰排熱は放熱するとして計算される)。

5) 電主運転の制御がなされるもの。

熱主運転の場合は、電主運転とみなして評価してもよいこととする。

6) 排熱利用先が、省エネルギー基準における一次エネルギー消費性能の評価対象であるもの。

融雪及び凍結防止用、循環加温用(浴場施設、温水プール)、雑用水利用(食洗器、洗濯機用等)など、エネルギー消費性能の評価対象外の設備に排熱を供給する場合は、これらには排熱が供給されないものとして評価してもよいこととする。

ただし、発電機能付きガスヒートポンプ冷暖房機については、空気調和設備の熱源機種「ガスヒートポンプ冷暖房機(消費電力自給装置付)」として評価することとする。

様式7-3 コージェネレーション設備入力シート

コージェネレーション設備入力シートの様式

『様式7-3.(効率化)コージェネレーション設備』入力シートを図8-1-1 に示す。

図8-1-1 『様式7-3.(効率化)コージェネレーション設備』入力シート

図8-1-1 『様式7-3.(効率化)コージェネレーション設備』入力シート

コージェネレーション設備入力シートの入力項目と入力方法

『様式7-3.(効率化)コージェネレーション設備』入力シートの入力項目と入力方法を次に示す。なお、各入力項目の前にある丸数字は、図8-1-1 の最上部にある丸数字と対応している。

① コージェネレーション設備名称

  • コージェネレーション設備の名称を文字列で入力する。なお、エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)では、この名称で各システムを識別しているため、名称の重複がないように入力すること。

② 定格発電出力

  • コージェネレーション設備の定格発電出力を数値で入力する。
  • ここで入力する定格発電出力は、表8-2-1 で規定された値であることを基本とする。

③ 設置台数

  • コージェネレーション設備の設置台数を数値で入力する。

④⑤⑥ 発電効率(負荷率1.00、負荷率0.75、負荷率0.50)

  • 表8-2-1 で規定された、コージェネレーション設備の負荷率100%(1.00)、75%(0.75)、50%(0.50)のときの発電効率(LHV、低位発熱量基準)を入力する。単位はパーセントではなく、0.336 のように小数で入力する。
  • 小数点以下第4 位を切り捨てし、小数点以下第3 位までの数値を入力する。

⑦⑧⑨ 排熱効率(負荷率1.00、負荷率0.75、負荷率0.50)

  • 表8-1-1 で規定された、コージェネレーション設備の負荷率100%(1.00)、75%(0.75)、50%(0.50)のときの排熱効率(LHV、低位発熱量基準)を入力する。単位はパーセントではなく、0.507 のように小数で入力する。
  • 小数点以下第4 位を切り捨てし、小数点以下第3 位までの数値を入力する。
  • 排熱を蒸気で取り出すものについては、温水の排熱効率と蒸気の排熱効率を合計した値を入力する。
表8-1-1 定格発電出力、発電効率、排熱効率の定義
性能項目 定義
定格発電出力 JIS B 8121 コージェネレーションユニット(CGU)定格発電出力
発電効率(負荷率: 100%、75%、50%) JIS B 8122 コージェネレーションユニット(CGU)発電効率※負荷率は、CGU 定格発電出力に対するCGU 発電出力の比率。
排熱効率(負荷率: 100%、75%、50%) JIS B 8122 コージェネレーションユニット(CGU)熱出力効率※負荷率は、CGU 定格発電出力に対するCGU 発電出力の比率。

⑩⑪⑫ 排熱利用優先順位(空調冷熱源、空調温熱源、給湯)

  • 排熱利用優先順位は、「1 番目」、「2 番目」、「3 番目」のように文字列で入力する。数字は半角で入力すること。
  • 空調冷熱源・空調温熱源・給湯の中で排熱利用がない項目については、該当箇所を空欄とする。
  • 排熱利用は、空調冷熱源・空調温熱源・給湯に使われる場合のみ評価され、空調冷熱源・空調温熱源・給湯以外に排熱が使われる場合は、これらには排熱が供給されないものとして計算される。

⑬ 24 時間運転の有無

  • コージェネレーション設備が1 日あたり最大24 時間運転される場合(コージェネレーション設備が平常時、1 日あたり最大24 時間運転される場合)は「有」を入力し、24 時間運転されない場合は該当箇所を空欄とする。

24 時間運転されない場合は、1 日あたり最大14 時間運転として計算される。

⑭ 排熱利用系統(空調熱源群 冷熱源)

  • 図2-5-2「様式2-5(空調)『熱源入力シート』」で入力した熱源群名称の中から、コージェネレーション設備の排熱利用系統と同じ系統に属する熱源群名称を1 つ選択し、文字列で入力する。
  • 熱源群を形成する熱源機の中で、コージェネレーション設備の排熱を利用して冷熱を製造する熱源機は、「様式2-5(空調)『熱源入力シート』」の「⑥熱源機器」に入力する熱源機種の中で、表8-1-2 に記載された熱源機種のいずれかとする。

コージェネレーション設備の排熱を利用して冷熱を製造する熱源機として「吸収式冷凍機(蒸気)」や「吸収式冷凍機(温水)」を選択した場合においても、プログラム内部では「吸収式冷凍機(一重二重併用形)」によって排熱が利用されたとして計算が行われる。

  • 排熱利用がない場合は、空欄とする。
表8-1-2 コージェネレーション設備の排熱を利用して冷熱を製造する熱源機種
機種 燃料種類 冷房 暖房
吸収式冷凍機(蒸気) 蒸気
吸収式冷凍機(冷却水変流量、蒸気) 蒸気
吸収式冷凍機(温水) 温水
吸収式冷凍機(一重二重併用形、都市ガス) ガス
吸収式冷凍機(一重二重併用形、冷却水変流量、都市ガス) ガス
吸収式冷凍機(一重二重併用形、LPG) 液化石油ガス
吸収式冷凍機(一重二重併用形、冷却水変流量、LPG) 液化石油ガス
吸収式冷凍機(一重二重併用形、蒸気) 蒸気
吸収式冷凍機(一重二重併用形、冷却水変流量、蒸気) 蒸気

⑮ 排熱利用系統(空調熱源群 温熱源)

  • 図2-5-2「様式2-5(空調)『熱源入力シート』」で入力した熱源群名称の中から、コージェネレーション設備の排熱利用系統と同じ系統に属する熱源群名称を1 つ選択し、文字列で入力する。
  • 排熱利用がない場合は、空欄とする。

⑯ 排熱利用系統(給湯機器)

  • 図5-2-1「様式5-2(給湯)『給湯機器入力シート』」で入力した給湯機器名称の中から、コージェネレーション設備の排熱利用系統と同じ系統に属する給湯機器名称を1 つ選択し、文字列で入力する。
  • 排熱利用がない場合は、空欄とする。

⑰ 備考

  • 入力時のメモ欄であり、計算には使用されないため、入力は任意である。