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様式2-7 空調機入力シート

『様式2-7.(空調)空調機』入力シートには、空調機の仕様が記載されている空調設備図(機器表、系統図、平面図、自動制御図等)より、空調機群(エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット、パッケージ型空調機、全熱交換器等)の冷暖房能力、給気風量、各種送風機消費電力、全熱交換器の効率や制御方式(風量制御、外気カット制御、外気冷房制御)、空調機群に接続される二次ポンプ群や熱源群の名称等を入力する。

空調機群の定義は次の通りである。

図2-7-1「空調機群の例」に示すように、対象となる空調ゾーンに冷温熱および新鮮外気を供給するための一連のシステムと定義する。室負荷処理用空調機と外気負荷処理用空調機が分かれている場合は、これらは分けて群を定義する。また、空調機と一体として動く全熱交換器、各種送風機(ダクト途中に設置される外気導入用送風機や居室の余剰排気の送風機など)、循環送風機(エアカーテン、シーリングファンなど)、エアーフローウィンドウやプッシュプルウィンドウのための送風機等があれば、これらは同じ群として定義する。

図2-7-1「空調機群の例」に示すように、対象となる空調ゾーンに冷温熱および新鮮外気を供給するための一連のシステムと定義する。室負荷処理用空調機と外気負荷処理用空調機が分かれている場合は、これらは分けて群を定義する。また、空調機と一体として動く全熱交換器、各種送風機(ダクト途中に設置される外気導入用送風機や居室の余剰排気の送風機など)、循環送風機(エアカーテン、シーリングファンなど)、エアーフローウィンドウやプッシュプルウィンドウのための送風機等があれば、これらは同じ群として定義する。

パッケージ型空調機室内機については、室外機の系統毎に空調機群を定義する。ただし、同一室外機系統に属する複数の室内機が、別々の空調ゾーンに配置されている場合は、室内機を空調ゾーン毎にグルーピングしてそれぞれを1つの空調機群として定義する。

基準階で同仕様の空調機が同じ二次ポンプ群と熱源群に接続されている場合であっても、原則は、各階の空調機を分けて別々の空調機群とする。

図2-7-1 空調機群の例

図2-7-1 空調機群の例

空調機入力シートの様式

『様式2-7.(空調)空調機』入力シートの様式を図2-7-2 に示す。

図2-7-2 『様式2-7.(空調)空調機』入力シート

図2-7-2 『様式2-7.(空調)空調機』入力シート
  • ・・(下へ続く)
  • ・・(下へ続く)

空調機入力シートの入力項目と入力方法

『様式2-7.(空調)空調機』入力シートの入力項目と入力方法を次に示す。なお、各項目の名前にある丸数字は図2-7-2 の最上部にある丸数字と対応している。

なお、顕熱交換器については、「③空調機タイプ」については「送風機」を選択し、「②台数」、⑦~⑩の「送風機定格消費電力」のうちの該当する欄、「⑬予熱時外気取り入れ停止の有無」、全熱交換器に関する欄の「㉑ローター消費電力」(回転形の場合のみ)のみ入力すること。

① 空調機群名称

  • 空調機群の名称を任意の文字列で入力する。エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)では、この名称で空調機群を識別しているため、名称が重複しないように注意が必要である。
  • 複数の機器で1つの空調機群を形成する場合は、各空調機の仕様を並べて記し、一番上に入力する空調機に「空調機群名称」を入力し、その他の機器では空欄とする。

② 台数

  • 各空調機の台数を数値で入力する。

③ 空調機タイプ

  • 表2-7-1「空調機タイプ一覧」の選択肢から選択し、文字列で入力する。
表2-7-1 空調機タイプ一覧
選択肢 適用
空調機 空調機、外調機等
FCU ファンコイルユニット、ファンコンベクタ等
室内機 パッケージ型空調機の室内機(EHP、GHP、KHP、WHP 等)
全熱交ユニット 個別に設置される全熱交換器ユニット(直膨コイル付全熱交換器ユニットを含む)
送風機 空調計算で扱う送風機(空調連動給排気送風機、空調と連動しないが空調計算対象室の給排気バランスに影響を与える送風機等)
放熱器 パネルラジエータ等
天井放射冷暖房パネル 天井放射冷暖房パネル

④⑤ 定格冷却(冷房)能力・定格加熱(暖房)能力

  • 空調機1台あたりの定格冷却(冷房)能力と定格加熱(暖房)能力を数値で入力する。単位はkW/台である。
  • 空調機タイプが「空調機」と「FCU」の場合は、設計冷温水流量により能力が決定されるため、設計図の機器リストに表記された必要冷却(冷房)能力と必要加熱(暖房)能力を入力する。パッケージ型空調機の室内機については、JIS 等で規定された標準定格条件(冷温水温度、冷却水温度、流量等の条件)下での能力を入力する。
  • 全熱交換器ユニットに直膨コイルが設置される場合は、直膨コイルの冷却能力と加熱能力を入力する。
  • 外調機において給気ダクトの途中に冷温水コイルを設置する場合は、空調機タイプとして「空調機」を選択し、冷温水コイルの冷却能力と加熱能力を入力する。
  • 天井放射冷暖房パネルについては、放射(輻射)冷暖房協議会による天井放射冷暖房パネル性能試験規格書(ARCH 2017 CHTRS)に基づき試験された定格冷却能力(室内温度と平均送水温度の温度差8K)、定格加熱能力(室内温度と平均送水温度の温度差15K)を入力する。

⑥ 設計最大外気風量

  • 空調機1台あたりの設計最大外気風量を数値で入力する。単位は㎥/h・台である。
  • この値は、外気冷房制御時の取入外気量の上限値として使用される。後述する「⑭:外気冷房制御の有無」が「無」の場合は、入力する必要はない。

⑦⑧⑨⑩ 送風機定格消費電力

  • 送風機の種類別(給気、還気、外気、排気)ごとに送風機の定格消費電力を数値で入力する。単位はkW/台である。
  • 空調機タイプで「放熱器」または「天井放射冷暖房パネル」を選択した場合は、パネル等に熱を搬送するためのポンプ等の消費電力を入力すること。
  • 「電動機出力」を消費電力とみなしてよい。
  • 個別分散空調(パッケージエアコンディショナ、ガスヒートポンプ冷暖房機、ルームエアコンディショナ等)で、室外機のみ(または室内機のみ)に電源供給される機種については、様式2-5『熱源入力シート』の「⑪:熱源主機定格消費エネルギー」に室外機と室内機の合計消費電力を入力し、様式2-7(空調)『空調機入力シート』の「⑦⑧⑨⑩:送風機定格消費電力」には0 を入力することを基本とする。
  • 送風機の種類毎に入力するが、エネルギー計算においては合算して送風機の定格消費電力としている。従って厳密に種類を分けて入力する必要はないが、審査者による図面との照合を容易にするためにある程度適切に分類して入力することを推奨する。

⑪ 風量制御方式

  • 空調機の風量制御方式を表2-7-2「風量制御方式」の選択肢から選択し、文字列で入力する。
  • 「回転数制御」は送風機の回転数が室内温度等に応じて“自動”で変化する制御を導入しているシステムにのみ適用できる。FCUや室内機に多くあるような手動による風量の切り替えは対象としない。
表2-7-2 風量制御方式
選択肢 適用
定風量制御 送風機の回転数が常に一定である場合
回転数制御 室内温度等に応じてインバータ等により送風機の回転数を自動的に制御し、風量を変化させる制御。

⑫ 変風量時最小風量比

  • 回転数制御を行っている場合は、最小風量設定値を定格風量に対する比率(%)で入力する。(最小風量が定格風量の30%である場合は、「30」と入力する)
  • 定風量で運転される場合は空欄とする。

⑬ 予熱時外気取り入れ停止の有無

  • 予熱時外気取り入れ停止(外気カット制御、ウォーミングアップ制御)を行っている場合は「有」を入力し、行っていない場合は「無」を入力する。ここで、予熱時外気取り入れ停止とは、空調立ち上がり時で室内に人がいない場合に外気導入を停止して外気負荷削減を行う制御と定義する。

⑭ 外気冷房制御の有無

  • 外気冷房制御を行っている場合は「有」を入力し、行っていない場合は「無」を入力する。ここで、外気冷房制御とは、冷房運転時において、外気エンタルピーが室内空気のエンタルピーより低い場合に必要新鮮外気導入量以上の外気を導入して、コイル処理熱量を削減する制御と定義する。ただし、一次エネルギー消費量計算においては、外気導入量の最大値は「⑥:設計最大外気風量」に入力した給気ファンの定格風量としている。

⑮ 全熱交換器の有無及び様式2-9記載の有無

  • 該当する空調機群に全熱交換器が設置されているか否か、及び設置されている場合に様式2-9(全熱交換器入力シート)を用いるか否かについて、3つの選択肢によって入力する。
表2-7-3全熱交換器の有無及び様式2-9記載の有無
選択肢 適用
全熱交換器なし 空調機群に全熱交換器が設置されていない場合
全熱交換器あり・様式2-9記載あり 空調機群に全熱交換器が設置されていて、様式2-9を用いて全熱交換器の特性値を入力する場合。
全熱交換器あり・様式2-9記載なし 空調機群に全熱交換器が設置されているが、様式2-9を用いて全熱交換器の特性値を入力しない場合
  • エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)では、実働性能を加味するため、入力する全熱交換効率ηに次の3種類の補正係数Ctol、Ceff、Cbal を乗じた補正全熱交換効率η’を用いて空調負荷計算を行っている。

Ctol:表示値に関する係数

Ceff:有効換気量率に関する係数(1-((1/e)-1)*(1-η)/η)

e:有効換気量率

Cbal:給気量と排気量のバランスに関する係数

  • 各補正係数は表2-7-4のように決定される。
表2-7-4 全熱交換効率の各補正係数の決定方法
様式2-9 の記載 Ctol Ceff Cbal
あり 0.95 で固定 有効換気量率(様式2-9)により計算 風量(様式2-9)により計算
なし 有効換気量率0.85 として計算 0.67 で固定

⑯ (様式2-9 全熱交換器入力シート記載の場合)全熱交換器の名称

  • 様式2-9に記載される特性値と紐付けるため、設置される全熱交換器の機器毎に独自の名称をつける。同じ製品であって設計風量が同一の場合は同じ名称とし、設計風量が異なる場合には別の名称とする。
  • 入力された名称は、「様式2-9全熱交換器入力シート」における「①全熱交換器名称」と対応していなければならない。

⑰ 全熱交換器の設計風量

  • 全熱交換器を通過する風量(ダクトの圧損計算及び初期調整により実現することを想定している風量)を数値で入力する。単位はm3/h・台であり、空調機1台あたりの風量を記入する。
  • 給気風量と排気風量が異なる場合は、給気風量を入力する。
  • ⑮で「全熱交換器あり・様式2-9記載あり」とした場合においても、⑰の入力は必要である。

⑱ 全熱交換効率(冷房時)

⑲ 全熱交換効率(暖房時)

  • 全熱交換効率(エンタルピー交換効率)の試験(冷房時及び暖房時)における屋内外の空気条件に関しては、JIS B 8628:2003の附属書4表3、又はJIS B 8639:2017の表1のT3及び表2のT6によること(冷房時:屋外乾球温度35℃・同湿球温度31℃、屋内乾球温度27℃・同湿球温度20℃、暖房時:屋外乾球温度5℃・同湿球温度3℃、屋内乾球温度20℃・同湿球温度15℃)。
  • 全熱交換効率の試験方法は、静止形全熱交換器についてはJIS B 8628:2003、JIS B 8628:2017及びJIS B 8639:2017、ISO 16494:2014又は同等の規格によること。回転形全熱交換器については、ISO 21773:2021、EUROVENT RS8/C/002-2019、ANSI/ASHRAE Standard 1061又は同等の規格によること。なお、様式2-9全熱交換器入力シートを使用する場合においては、JIS B 8628:2003による試験結果は使用できない。
  • 風量調整装置(強弱運転等のスイッチ)をもつ機器については、設計風量と同等かそれを上回る風量における全熱交換効率を入力する。設計図書には、設計風量とともに、全熱交換器のカタログ・技術資料・仕様書等に記載された試験時の風量と全熱交換効率を明記すること。
  • 回転形全熱交換器については、設計風量における面風速(m/s)と同等かそれを上回る面風速条件における全熱交換効率を入力すること。なお、面風速とは、風量(m3/h)を「全熱交換器の開放面面積(m2)✕0.5✕3600(s/h)」で除した値とする。
  • 全熱交換効率に関する試験結果を入力する。単位は%とする。製品の試験結果が小数点以下の数値を含むときは、小数第一位で四捨五入して入力する。
  • ⑮で「全熱交換器あり・様式2-9記載あり」とした場合においても、⑱⑲の入力は必要である。

⑳ 自動換気切替機能の有無

  • 自動換気切替機能が採用されている場合は「有」を入力し、採用されていない場合は「無」を入力する。
  • 自動換気切替機能とは、熱交換換気と、全熱交換エレメントをバイパスするかエレメントの回転停止(回転数制御含む)する普通換気とを、外気や室内の温度や湿度から判断し自動で切替えて空調負荷を削減する機能のことである。
  • 手動で運転を切り替える場合は「無」と入力する。(例えば、個別に設置されている全熱交換器において、熱交換をさせない「換気運転」機能を手動で切り替える場合等については「無」と入力する。)

㉑ ローター消費電力

  • 全熱交換器が回転式の場合、ローターの消費電力を数値で入力する。単位はkW/台である。
  • ローターの消費電力が不明である場合、ローター駆動用電動機の定格出力を入力してもよい。
  • 静止型の場合は、電動機はないため空欄とする。

㉒ 二次ポンプ群名称(冷熱)

㉓ 二次ポンプ群名称(温熱)

  • 図2-6-2「様式2-6(空調)『二次ポンプ入力シート』の様式」で入力した二次ポンプ群名称の中から、各空調機群に冷熱および温熱を供給する二次ポンプ群名称を選択し、文字列で入力する。
  • 二次ポンプ群名称は『二次ポンプ入力シート』の名称と同一でなければならない。

㉔ 熱源群名称(冷熱)

㉕ 熱源群名称(温熱)

  • 図2-5-2「様式2-5(空調)『熱源入力シート』の様式」で入力した熱源群名称の中から、各空調機群に冷熱および温熱を供給する熱源群名称を選択し、文字列で入力する。
  • 熱源群名称は『熱源入力シート』の名称と同一でなければならない。

㉖ 備考(機器表の記号・系統名等)

  • 入力時のメモ欄であり、計算には使用されないため、入力は任意である。
  • 機器名称は設計図の機器番号(記号)や系統名等を入力しておくことを推奨する。