2.6 二次ポンプ群¶
2.6 二次ポンプ群の一次エネルギー消費量¶
二次ポンプ群の仕様は、入力シート:様式2-6「二次ポンプ入力シート」に入力するが、 様式2-6:③冷房時温度差 と 様式2-6:③暖房時温度差 の入力有無に応じて 以下のように二次ポンプ群iを規定することとする。
1) 様式2-6:③冷房時温度差 のみに値が入力されている場合
当該二次ポンプ群iの運転モードは「冷水ポンプ」であるとする。二次ポンプ群iの名称は 様式2-6:①二次ポンプ群名称 で入力した文字列と同じであり、設計温度差は「様式2-6:③冷房時温度差」である。
2) 様式2-6:③暖房時温度差 のみに値が入力されている場合
当該二次ポンプ群iの運転モード「温水ポンプ」であるとする。二次ポンプ群iの名称は 様式2-6:①二次ポンプ群名称 で入力した文字列と同じであり、設計温度差は「様式2-6:③暖房時温度差」である。
3) 様式2-6:③冷房時温度差 と ③暖房時温度差 の両方に値が入力されている場合
設計温度差が「様式2-6:③冷房時温度差」であり、運転モードが「冷水ポンプ」である二次ポンプ群と、
設計温度差が「様式2-6:③暖房時温度差」である、運転モードが「温水ポンプ」である二次ポンプ群の2つを生成する。
これらの二次ポンプ群の名称は、様式2-6:①二次ポンプ群名称 で入力した文字列と同じであるとする(つまり、運転モードが異なる同名称の二次ポンプ群が2つ存在することになる)。
4) 1) 2) 3)に該当しない場合は、計算エラーとなる。 様式2-6:③冷房時温度差、もしくは③暖房時温度差のどちらか一方は値を持つ必要がある。
つまり、3)の場合は、二次ポンプは例え物理的に1台しかなくても、冷熱を処理する冷水二次ポンプと温熱を処理する温水二次ポンプが別々にあると想定して計算を行うことになる。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(\Delta \theta_{AC,pump,c,i}\) |
二次ポンプ群iの冷房時温度差 |
℃ |
様式2-6:③冷房時温度差 |
\(\Delta \theta_{AC,pump,h,i}\) |
二次ポンプ群iの暖房時温度差 |
℃ |
様式2-6:③暖房時温度差 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(Type_{AC,pump,water,i}\) |
二次ポンプ群iが供給する水の種別 |
冷水/温水 |
2.6.1 |
a) 冷房時温度差が正数、かつ、暖房時温度差がない(未入力)の場合
\( \Delta\theta_{AC,pump,c,i} > 0 \land \Delta\theta_{AC,pump,h,i} \text{ is nothing} \)
b) 冷房時温度差がなく(未入力)、かつ、暖房時温度差が正数の場合
\( \Delta\theta_{AC,pump,c,i} \text{ is nothing} \land \Delta\theta_{AC,pump,h,i} > 0 \)
c) 冷房時温度差が正数、かつ、暖房時温度差が正数の場合
\( \Delta\theta_{AC,pump,c,i} > 0 \land \Delta\theta_{AC,pump,h,i} > 0 \)
1つの2次ポンプ群 i が仮想的に2台あるものとして、計算を2回行う。
d) それ以外の場合
二次ポンプ群のエネルギー消費量は算出できない。
2.6.1 二次ポンプ負荷¶
空調機群が処理する空調負荷より、各二次ポンプ群が処理する負荷(二次ポンプ負荷)を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(Type_{AC,pump,water,i}\) |
二次ポンプ群iが供給する水の種類 |
冷水/温水 |
2.6 |
\(Q_{AC,ahu,c,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jの日積算空調負荷(冷房) |
MJ/d |
2.5.5 |
\(Q_{AC,ahu,h,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jの日積算空調負荷(暖房) |
MJ/d |
2.5.5 |
\(Q_{AC,ahu,heat,c,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jのファン発熱量(冷水運転時) |
MJ/d |
2.5.10 |
\(Q_{AC,ahu,heat,h,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jのファン発熱量(温水運転時) |
MJ/d |
2.5.10 |
\(Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jの外気冷房制御による負荷削減量 |
MJ/d |
2.5.4 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(Q_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの二次ポンプ負荷 |
MJ/d |
2.6.4、2.7.2 |
各二次ポンプ群が処理する負荷は、二次ポンプ群が冷温水を供給する空調機群の空調負荷を積算し、 外気冷房の効果と空調機ファンの発熱量を積算して算出する。 添え字jは各ポンプ群が冷水を供給する空調機群について積算することを表している。
-
a) 二次ポンプが冷水ポンプの場合
(\( Type_{AC,pump,water,i} = \text{冷水} \))\[ Q_{AC,pump,i,d} = \sum_{j=1} (C_{i,j,d} + H_{i,j,d}) \]\[ H_{i,j,d} = \begin{cases} Q_{AC,ahu,h,i,j,d} + Q_{AC,ahu,heat,h,i,j,d} - Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d} & ,(Q_{AC,ahu,h,i,j,d} > 0) \\ 0 & ,(Q_{AC,ahu,h,i,j,d} \le 0) \end{cases} \]-
\(C_{i,j,d}\) の算出(条件に応じて):
-
1)
\( Q_{AC,ahu,c,i,j,d} > 0 \land Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d} \le 0 \) の場合\[ C_{i,j,d} = Q_{AC,ahu,c,i,j,d} - Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d} + Q_{AC,ahu,heat,c,i,j,d} \] -
2)
\( Q_{AC,ahu,c,i,j,d} > 0 \)
\( \land\ Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d} > 0 \)
\( \land\ |Q_{AC,ahu,c,i,j,d} - Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d}| \ge 1 \) の場合\[ C_{i,j,d} = Q_{AC,ahu,c,i,j,d} - Q_{AC,ahu,oacool,i,j,d} \] -
3) 上記以外の場合
\[ C_{i,j,d} = 0 \]
-
-
-
b) 二次ポンプが温水ポンプの場合
(\( Type_{AC,pump,water,i} = \text{温水} \))\[ Q_{AC,pump,i,d} = -1 \times \sum_{j=1} (C_{i,j,d} + H_{i,j,d}) \]\[ C_{i,j,d} = \begin{cases} Q_{AC,ahu,c,i,j,d} + Q_{AC,ahu,heat,c,i,j,d} & ,(Q_{AC,ahu,c,i,j,d} < 0) \\ 0 & ,(Q_{AC,ahu,c,i,j,d} \ge 0) \end{cases} \]\[ H_{i,j,d} = \begin{cases} Q_{AC,ahu,h,i,j,d} + Q_{AC,ahu,heat,h,i,j,d} & ,(Q_{AC,ahu,h,i,j,d} < 0) \\ 0 & ,(Q_{AC,ahu,h,i,j,d} \ge 0) \end{cases} \]
上式にて(-1)をかけているが、これはこれまで負の値として扱ってきた暖房負荷について、 便宜上正の値になるように符号を反転させるための措置である。
なお、外気冷房制御が有効であるシステムにおいて、外気冷房制御が有効である日については、ファンの発熱量は0であるとする。 これは、外気冷房が有効であるシステムにおいて、全ての空調負荷が外気取り入れによって処理される場合は見かけ上の空調負荷は0となるが、 この場合にファンの発熱量を別途足してしまうと極少量の負荷が計算上残ってしまい、これが熱源機器や二次ポンプのエネルギー消費量に大きな影響を与えてしまうからである。 これを回避するために、外気冷房制御が有効であるシステムにおいて、外気冷房制御が有効である日についてはファンの発熱量は無視することにする。
2.6.2 二次ポンプ群の運転時間¶
二次ポンプ群の運転時間は、当該二次ポンプ群が冷温熱を供給する空調機群の運転時間の和集合として算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(O_{AC,ahu,i,j,d,t}\) |
日付d時刻tにおける二次ポンプ群iに接続する空調機群jの運転状態 |
真偽値 |
2.5.2 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(T_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける運転時間 |
h/d |
2.6.4、2.6.9、2.6.10 |
\(O_{AC,pump,i,d,t}\) |
日付dの時刻tにおける二次ポンプ群iの運転状態 |
真偽値 |
2.7.3 |
日付dにおける二次ポンプ群iの運転時間 \(T_{AC,pump,i,d}\) は、 各時刻において、二次ポンプ群i が冷温水を供給する空調機群のうち 1つの空調機群でも運転していれば二次ポンプ群iは運転していると判断し、 各時刻の二次ポンプ群i の稼働状態を日単位で集計することにより算出する。
まず、日付dの時刻tにおける二次ポンプ群iの運転状態 \(O_{AC,pump,i,d,t}\) を算出する。 二次ポンプ群i が冷温水を供給する空調機群について、 \(O_{AC,ahu,i,j,d,t}\) が1つの空調機群でも真であれば、 \(O_{AC,pump,i,d,t}\) は真、 \(O_{AC,ahu,i,j,d,t}\) が全ての空調機群で偽であれば、 \(O_{AC,pump,i,d,t}\) は偽とする。
また、日付dにおける二次ポンプ群iの運転時間 \(T_{AC,pump,i,d}\) は、 各日において、 \(O_{AC,pump,i,d,t}\) が真となる時間数をカウントして算出する。
2.6.3 二次ポンプ群の仮想定格能力¶
二次ポンプ群の定格能力は、設計流量に設計温度差を掛けた値として定義をする。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(\Delta \theta_{AC,pump,c,i}\) |
二次ポンプ群iの冷房時温度差 |
℃ |
様式2-6:③冷房時温度差 |
\(\Delta \theta_{AC,pump,h,i}\) |
二次ポンプ群iの暖房時温度差 |
℃ |
様式2-6:③暖房時温度差 |
\(V_{AC,pump,i,j,rated}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの定格流量 |
m3/(h・台) |
様式2-6:⑥定格流量 |
\(N_{AC,pump,i,j}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの台数 |
台 |
様式2-6:⑤台数 |
\(Type_{AC,pump,water,i}\) |
二次ポンプ群iが供給する水の種類 |
冷水/温水 |
2.6 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(q_{AC,pump,i,rated}\) |
二次ポンプ群iの仮想定格能力 |
kW |
2.6.4、2.6.5、2.6.6 |
\(q_{AC,pump,i,j,rated}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの仮想定格能力 |
kW |
2.6.5、2.6.6 |
定格流量と設計温度差により、二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの仮想定格能力[kW]を次式で求める。
ここで、設計温度差 \( \Delta\theta_{AC,pump,i} \) [K] は、 二次側空調系統への送水する冷温水の往き温度と還り温度の温度差(往復温度差の設計値)のことである。
また、\( \rho_{w} \) は水の密度 [kg/m3]、\( C_{w} \) は水の定圧比熱 [kJ/(kg・K)] である。
二次ポンプ群iの仮想定格能力は、二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの仮想定格能力の合計とする。
2.6.4 二次ポンプ群の負荷率¶
二次ポンプ群iの負荷率を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(Q_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの二次ポンプ負荷 |
MJ/d |
2.6.1 |
\(T_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの運転時間 |
h/d |
2.6.2 |
\(q_{AC,pump,i,rated}\) |
二次ポンプ群iの仮想定格能力 |
kW |
2.6.3 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(L_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの負荷率 |
- |
2.6.5、2.6.6 |
日付dにおける二次ポンプ群iの負荷率 \(L_{AC,pump,i,d}\) は次式で求める。
関数Fは空調機群と同様に、次のように定義する。
2.6.5 二次ポンプの運転台数¶
二次ポンプ群iのポンプ運転台数を算出する。台数制御の有無により運転台数が異なる。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(PumpNumCtrl_{AC,pump,i}\) |
二次ポンプ群iの台数制御の有無 |
有/無 |
様式2-6:②台数制御の有無 |
\(N_{AC,pump,i}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプの数 |
台 |
様式2-6:④運転順位から判断 |
\(q_{AC,pump,i,rated}\) |
二次ポンプ群iの仮想定格能力 |
kW |
2.6.3 |
\(q_{AC,pump,i,j,rated}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの仮想定格能力 |
kW |
2.6.3 |
\(L_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの負荷率 |
- |
2.6.4 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(N_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの二次ポンプの運転台数 |
台 |
2.6.6、2.6.8 |
二次ポンプ群のポンプ運転台数は、台数制御の有無により算出式が異なる。 ここで、台数制御とは、二次ポンプ群に二次ポンプが2台以上あり、負荷に応じて運転台数が自動で変更される制御であると定義する。
二次ポンプ群iに属する二次ポンプの数 \(N_{AC,pump,i}\) は、入力されている最下位のx番目の数となる。(例:入力されているのが1~3番目の場合は、「3」となる)
-
a) 負荷率が正数の場合
(\( L_{AC,pump,i,d} > 0 \))-
a-1) 台数制御がない場合
(\( PumpNumCtrl_{AC,pump,i} = \text{無} \))\[ N_{AC,pump,i,d} = N_{AC,pump,i} \] -
a-2) 台数制御がある場合
(\( PumpNumCtrl_{AC,pump,i} = \text{有} \))\[ N_{AC,pump,i,d} = \min\!\left\{ N \,\middle|\, q_{AC,pump,i,d} < F_{pump,q,i}(N) \land N \le N_{AC,pump,i} \right\} \]\[ q_{AC,pump,i,d} = q_{AC,pump,i,rated} \times L_{AC,pump,i,d} \]\[ F_{pump,q,i}(n) = \sum_{j=1}^{n} q_{AC,pump,i,j,rated} \]
-
-
b) 負荷率が 0 の場合
(\( L_{AC,pump,i,d} = 0 \))\[ N_{AC,pump,i,d} = 0 \]
関数 \(F_{pump,q,i}(n)\) は、二次ポンプ群iに属する二次ポンプjについて、n台目までの仮想定格能力を合計することを意味しており、 a-2)では、日付dにおける二次ポンプ群iの負荷 \(q_{AC,pump,i,d}\) を満たす最小の運転台数 N を求めている。
2.6.6 二次ポンプ単体の負荷率¶
二次ポンプ群iに属する二次ポンプj単体の負荷率を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(PumpNumCtrl_{AC,pump,i}\) |
二次ポンプ群iの台数制御の有無 |
- |
様式2-6:④運転順位から判断 |
\(PumpCtrlType_{AC,pump,i,j}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの流量制御方式 |
- |
様式2-6:⑧流量制御方式 |
\(q_{AC,pump,i,rated}\) |
二次ポンプ群iの仮想定格能力 |
kW |
2.6.3 |
\(q_{AC,pump,i,j,rated}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの仮想定格能力 |
kW |
2.6.3 |
\(L_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの負荷率 |
- |
2.6.4 |
\(N_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの二次ポンプの運転台数 |
台 |
2.6.5 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(L_{AC,pump,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの部分負荷率 |
- |
2.6.7 |
台数制御がない場合は、以下のように算出する。
-
a) 台数制御がない場合
-
a-1) 全ての二次ポンプ j の流量制御方式が「回転数制御」である場合
\[ L_{AC,pump,i,j,d} = L_{AC,pump,i,d} \] -
a-2) 上記以外の場合
\[ L_{AC,pump,i,j,d} = \begin{cases} 1.0 & ,(L_{AC,pump,i,d} \leq 1.0) \\ 1.2 & ,(\text{それ以外}) \end{cases} \]
-
台数制御がある場合は、以下のように算出する。
-
b) 台数制御がある場合
-
b-1) 二次ポンプ j の流量制御方式が「定流量制御」である場合
\[ L_{AC,pump,i,j,d} = \begin{cases} 1.0 & ,(L_{AC,pump,i,d} \leq 1.0) \\ 1.2 & ,(\text{それ以外}) \end{cases} \] -
b-2) 上記以外の場合
\[ q_{AC,pump,i,d,CWV} = \sum_{j} \left\{ q_{AC,pump,i,j,rated} \ \mid\ j \leq N_{AC,pump,i,d} \land C_{i,j} \right\} \]\[ q_{AC,pump,i,d,VWV} = q_{AC,pump,i,rated} \times L_{AC,pump,i,d} - q_{AC,pump,i,d,CWV} \]\[ N_{AC,pump,i,d,VWV} = \text{count}\left\{ j \ \mid\ j \leq N_{AC,pump,i,d} \land \lnot C_{i,j} \right\} \]\[ q_{AC,pump,i,j,d} = \frac{ q_{AC,pump,i,d,VWV} }{ N_{AC,pump,i,d,VWV} } \]\[ L_{AC,pump,i,j,d} = \frac{ q_{AC,pump,i,j,d} }{ q_{AC,pump,i,j,rated} } \]
-
ここで、 \(C_{i,j}\) は、二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの流量制御方式が「定流量制御」であれば True, 「変流量制御」であれば False となる真偽値とする。
b-2)において、 \(q_{AC,pump,i,d,CWV}\) は、流量制御方式が「定流量制御」である二次ポンプjによる処理熱量の総和[kW]であり、 \(q_{AC,pump,i,d,VWV}\) は、流量制御方式が「回転数制御」である二次ポンプjによる処理熱量の総和[kW]であり、 \(N_{AC,pump,i,d,VWV}\) は、流量制御方式が「回転数制御」である二次ポンプjの運転台数である。
2.6.7 流量制御方式によって定まる係数¶
流量制御方式によって定まる係数を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(L_{AC,pump,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの負荷率 |
- |
2.6.6 |
\(PumpCtrlType_{AC,pump,i,j}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの流量制御方式 |
- |
様式2-6:⑧流量制御方式 |
\(L_{AC,pump,i,j,min}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの最小流量比率 |
% |
様式2-6:⑨変流量時最小流量比 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(f_{AC,pump,i,j,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの流量制御方式によって定まる係数 |
- |
2.6.8 |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの最小流量比率 \(L_{AC,pump,i,j,min}\) について、 二次ポンプjの流量制御方式が「定流量制御」であれば \(L_{AC,pump,i,j,min} = 100\) とする。
二次ポンプ群iの流量制御方式によって定まる係数 \(f_{AC,pump,i,j,d}\) は次式で算出する。
a) \( L_{AC,pump,i,j,d} > 1.0 \) の場合
b) \( L_{AC,pump,i,j,d} = 0 \) の場合
c) \( 0 < L_{AC,pump,i,j,d} < \frac{L_{AC,pump,i,j,min}}{100} \) の場合
d) \( \frac{L_{AC,pump,i,j,min}}{100} \leq L_{AC,pump,i,j,d} \leq 1.0 \) の場合
ここで、関数 \(F_{AC,pump,i,j}(L)\) は、次式で表される4次式である。
係数 \(a_{i,j},b_{i.j},c_{i,j},d_{i,j},e_{i,j}\)は、二次ポンプjのエネルギー消費特性を表す係数であり、 流量制御方式 \(PumpCtrlType_{AC,pump,i,j}\) によって決まる。 \(PumpCtrlType_{AC,pump,i,j}\) の指定がない場合は「定流量制御」であるものとする。
| 流量制御方式 \(PumpCtrlType_{AC,pump,i,j}\) | \(a_{i,j}\) | \(b_{i,j}\) | \(c_{i,j}\) | \(d_{i,j}\) | \(e_{i,j}\) |
|---|---|---|---|---|---|
定流量制御 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
回転数制御 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
<解説> このエネルギー消費特性は、国土交通省による平成23、24年度建築基準整備促進事業の調査項目36「空調システム等の最適制御による省エネルギー効果に関する実証的評価」における 実態調査結果に基づき値を定めた。ここで、回転数制御とは、ポンプの回転数がインバータ等によって自動で変化する制御のことであると定義する。 回転数制御を行っている場合は、最小流量比率(定格流量に対する比率)を設定し、 負荷率がこの最小流量比率を下回った場合は、それ以下の負荷率については、最小流量比率のときの係数であるとする。 なお、過負荷の際に定格消費電力の1.2倍の電力が消費されると想定している理由は、空調機群の風量制御方式と同じ理由によるものである。
2.6.8 二次ポンプ群の消費電力¶
二次ポンプ群に属する二次ポンプの消費電力を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(N_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける二次ポンプの運転台数 |
台 |
2.6.5 |
\(f_{AC,pump,i,j,d}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの流量制御方式によって定まる係数 |
- |
2.6.7 |
\(E_{AC,pump,i,j,rated}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの定格消費電力 |
kW/台 |
様式2-6:⑦定格消費電力 |
\(N_{AC,pump,i,j}\) |
二次ポンプ群iに属する二次ポンプjの台数 |
台 |
様式2-6:⑤台数 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(E_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける消費電力 |
kW |
2.6.9、2.6.10 |
二次ポンプ群iの日付dにおける消費電力 \(E_{AC,pump,i,d}\) は次式で求まる。
2.6.9 二次ポンプ群のポンプの発熱量¶
二次ポンプ群のポンプの発熱量を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(E_{AC,pump,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iの消費電力 |
kW |
2.6.8 |
\(T_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける運転時間 |
時/日 |
2.6.2 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照元 |
|---|---|---|---|
\(Q_{AC,pump,heat,i,d}\) |
日付dにおける二次ポンプ群iのポンプの発熱量 |
MJ/d |
2.7.2 |
二次ポンプの発熱量は次式で算出する。
また、 \(f_{pump,heat}\) はポンプの発熱比率である。
2.6.10 二次ポンプ群の年間一次エネルギー消費量¶
二次ポンプ群の年間一次エネルギー消費量を算出する。
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(T_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける運転時間 |
h/d |
2.6.2 |
\(E_{AC,pump,i,d}\) |
二次ポンプ群iの日付dにおける消費電力 |
kW |
2.6.8 |
| 変数名 | 説明 | 単位 | 参照先 |
|---|---|---|---|
\(E_{AC,pump,i}\) |
二次ポンプ群iの年間一次エネルギー消費量 |
MJ/年 |
2.8 |
二次ポンプ群の年間一次エネルギー消費量\(E_{AC,pump,i}\)は次式で算出する。
また、 \(f_{prim,e}\) は電気の量1キロワット時を熱量に換算する係数である。