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附属書A(空調)

A.1 外壁等の熱貫流率の算出方法

外壁等(外壁、屋根、外気に接する床)の熱貫流率を算出する方法を規定する。

表 152. 入力
変数名 説明 単位 参照先

\(MATERIAL_{k}\)

k番目の構成材料の建材種類

m

様式2-2:④建材番号、⑤建材名称

\(l_{k}\)

k番目の構成材料の厚さ

m

様式2-2:⑥厚み

表 153. 出力
変数名 説明 単位 参照先

\(U_{wall}\)

外壁等jの熱貫流率

W/(m2・K)

2.4.2.2、2.4.2.4、2.4.2.6

まず、建材データベースから、建材種類 \(MATERIAL_{k}\) の 熱伝導率 \(λ_{k}\) W/(m2・K) を抽出する。

外壁の熱貫流率 \(U_{wall}\) は次式で求める。

\[ U_{wall} = \frac{ 1 }{ \frac{1}{\alpha_{i}} + \sum_{k} \frac{l_{k}}{\lambda_{k}} + \frac{1}{\alpha_{o}} } \]

各材料の熱伝導率\(λ_{k}\)については、規定する値を使用するものとする。 但し、k番目の構成材料が「非密閉空気層」である場合は、\(l_{k}/λ_{k}\)を 0.09(m2・K)/Wとする。 なお、外壁等に存在する熱橋の影響については考慮しない。

A.2 窓の熱貫流率及び日射熱取得率の算出方法

窓(ガラス+建具)の熱貫流率と日射熱取得率を算出する方法を規定する。

表 154. 入力
変数名 説明 単位 参照元

\(U_{wind,j,input}\)

窓jの熱貫流率

W/m2K

様式2-3:②窓の熱貫流率

\(\eta_{wind,j,input}\)

窓jの日射熱取得率

-

様式2-3:③窓の日射熱取得率

建具の種類

様式2-3:④建材の種類

ガラスの種類(ex:3WgG06)

様式2-3:⑤ガラスの種類

\(U_{glass,j,input}\)

ガラスjの熱貫流率

W/m2K

様式2-3:⑥ガラスの熱貫流率

\(\eta_{glass,j,input}\)

ガラスjの日射熱取得率

-

様式2-3:⑦ガラスの日射熱取得率

表 155. 出力
変数名 説明 単位 参照先

\(U_{wind,j}\)

窓等jの熱貫流率(ブラインド無)

W/m2K

2.4.2.3、2.4.2.5

\(U_{wind,j,bl}\)

窓等jの熱貫流率(ブラインド有)

W/m2K

2.4.2.3、2.4.2.5

\(\eta_{wind,j}\)

窓等jの日射熱取得率(ブラインド無)

-

2.4.2.7

\(\eta_{wind,j,bl}\)

窓等jの日射熱取得率(ブラインド有)

-

2.4.2.7

熱貫流率、日射熱取得率の入力方法には次の3つがある。様式2-3において複数個所に入力がある場合は、方法1が優先され、次いで方法2、方法3の順とする。

  • 方法1: 窓等の熱貫流率と日射熱取得率を直接入力する(様式2-3②、③)。
  • 方法2: 建具の種類とガラスの種類を選択する(様式2-3④、⑤)。
  • 方法3: 建具の種類を選択し、ガラスの熱貫流率と日射熱取得率を入力する(様式2-3④、⑥、⑦)。

(方法1)窓等の熱貫流率と日射熱取得率を直接入力する

ブラインドがない場合の窓の熱貫流率\(U_{wind,j}\)及び日射熱取得率\(\eta_{wind,j}\)は、次式で求める。

\[ U_{wind,j} = U_{wind,j,input} \]
\[ \eta_{wind,j} = \eta_{wind,j,input} \]

ブラインドがある場合の熱貫流率及び日射熱取得率は、\(U_{glass,j,input}\)\(\eta_{glass,j,input}\)の入力があるか否かで場合分けして算出する。

a) ガラスの性能 \( U_{glass,j,input} \)\( \eta_{glass,j,input} \) の入力がない場合

\[ U_{wind,j,bl} = U_{wind,j,input} \]
\[ \eta_{wind,j,bl} = \eta_{wind,j,input} \]

b) ガラスの性能 \( U_{glass,j,input} \)\( \eta_{glass,j,input} \) が入力されている場合

\[ dR = \frac{0.021}{U_{glass,j}} + 0.022 \]
\[ U_{wind,j,bl} = \frac{1}{ \left( \frac{1}{U_{wind,j,input}} + dR \right) } \]
\[ \eta_{wind,j,bl} = \frac{\eta_{wind,j,input}}{\eta_{glass,j}} \times \left( -0.1331\,\eta_{glass,j}^{2} + 0.8258\,\eta_{glass,j} \right) \]

(方法2)建具の種類とガラスの種類を選択する

「窓性能の一覧データベース」より、入力された建具の種類とガラスの種類から該当する値を抜き出す。このデータベースに記載の値は、開口部の熱性能評価プログラムWindEyeにより算出されたものである。

(参考)窓性能の一覧データベース(WindowHeatTransferPerformance_H30.csv):

表 156. 建具の種類「樹脂」、ガラスの種類「3WgG06」の場合の例

\(U_{wind,j}\)=1.95

\(U_{wind,j,bl}\)= 1.82

\(\eta_{wind,j}\)= 0.39

\(\eta_{wind,j,bl}\)= 0.30

(方法3)建具の種類を選択し、ガラスの熱貫流率と日射熱取得率を入力する

\[ U_{wind,j} = k_{u,a} \, U_{glass,j,input} + k_{u,b} \]
\[ \eta_{wind,j} = k_{\eta} \, \eta_{glass,j,input} \]
\[ dR = \frac{0.021}{U_{glass,j,input}} + 0.022 \]
\[ U_{wind,j,bl} = \frac{ 1 }{ \left( \frac{1}{U_{wind,j}} + dR \right) } \]
\[ \eta_{wind,j,bl} = k_{\eta} \left( -0.1331\,\eta_{glass,j,input}^{2} + 0.8258\,\eta_{glass,j,input} \right) \]

係数\(k_{u,a}\),\(k_{u,b}\)\(k_{\eta}\)は、建具の種類によって次表のように定める。

表 157. 窓の熱貫流率への変換係数(建具種類別)
建具の種類 \(k_{u,a}\) \(k_{u,b}\) \(k_{\eta}\) 樹脂製(三層以上の複層) 0.659

0.91

0.72

樹脂製(二層複層)

0.659

1.04

0.72

樹脂製(単層)

0.659

0.82

0.72

木製(三層以上の複層)

0.659

0.91

0.72

木製(二層複層)

0.659

1.04

0.72

木製(単層)

0.659

0.82

0.72

金属樹脂複合製(三層以上の複層)

0.800

0.95

0.8

金属樹脂複合製(二層複層)

0.800

1.15

0.8

金属樹脂複合製(単層)

0.800

0.88

0.8

金属木複合製(三層以上の複層)

0.800

0.95

0.8

金属木複合製(二層複層)

0.800

1.15

0.8

金属木複合製(単層)

0.800

0.88

0.8

金属製(二層以上の複層)

0.812

1.51

0.8

金属製(単層)

0.812

1.39

0.8

A.3 室負荷計算のための係数

表 158. 入力
変数名 説明 単位 参照先

\(ClimateZone\)

評価対象建築物の所在地の地域区分

-

様式0:⑤省エネ基準地域区分

\(RoomType_{i}\)

室iの室用途

様式2-1:①建物用途・室用途

\(Season_{d}\)

日付dの冷暖房期間(冷房期、中間期、暖房期)

\(m^2\)

2.2.2

\(O_{AC,room,i,d}\)

日付dにおける室iの空調機の稼働状態

真偽値

2.3.3

表 159. 出力
変数名 説明 単位 参照先

\(a_{tc1,d}, a_{tc2,d}\)

日付dにおける温度差による定常熱取得を室負荷(冷房)に変換する係数

-

2.4.4

\(a_{th1,d}, a_{th2,d}\)

日付dにおける温度差による定常熱取得を室負荷(暖房)に変換する係数

-

2.4.4

\(a_{sc1,d}, a_{sc2,d}\)

日付dにおける日射による定常熱取得を室負荷(冷房)に変換する係数

-

2.4.4

負荷計算のための係数は、地域毎、室用途毎、空調機の運転モード毎に、次のファイルにて規定されている。 前日が空調日か非空調日かで係数が異なることに注意が必要である。

A.4 熱源特性

表 160. 入力
変数名 説明 単位 参照先

\(RefType_{i,j}\)

熱源群iに属する熱源機器jの熱源機種

-

様式2-5:⑥熱源機種

\(CtrlMode_{AC,ref,i}\)

熱源群iの運転モード

冷熱源/温熱源

2.7

表 161. 出力
変数名 説明 単位 参照先

\(a_{ref,q,i,j},b_{ref,q,i,j},c_{ref,q,i,j},d_{ref,q,i,j},e_{ref,q,i,j}\)

熱源群iに属する熱源機器jの最大能力特性の係数

-

2.7.8

\(\theta_{ref,q,i,j,min},\theta_{ref,q,i,j,max}\)

熱源群iに属する熱源機器jの最大能力特性の最小温度、最大温度

2.7.8

\(a_{ref,p,i,j},b_{ref,p,i,j},c_{ref,p,i,j},d_{ref,p,i,j},e_{ref,p,i,j}\)

熱源群iに属する熱源機器jの最大入力特性の係数

-

2.7.11

\(\theta_{ref,p,i,j,min},\theta_{ref,p,i,j,max}\)

熱源群iに属する熱源機器jの最大入力特性の最小温度、最大温度

2.7.11

\(a_{ref,x,i,j},b_{ref,x,i,j},c_{ref,x,i,j},d_{ref,x,i,j},e_{ref,x,i,j}\)

熱源群iに属する熱源機器jの部分負荷特性の係数

-

2.7.13

\(L_{ref,x,i,j,min},L_{ref,x,i,j,max}\)

熱源群iに属する熱源機器jの部分負荷特性の最小負荷率、最大負荷率

-

2.7.13

\(a_{ref,t,i,j},b_{ref,t,i,j},c_{ref,t,i,j},d_{ref,t,i,j},e_{ref,t,i,j}\)

熱源群iに属する熱源機器jの送水温度特性の係数

-

2.7.14

\(\theta_{ref,t,i,j,min},\theta_{ref,t,i,j,max}\)

熱源群iに属する熱源機器jの送水温度特性の最小負荷率、最大負荷率

-

2.7.14

熱源機器のエネルギー消費特性に関する係数は「REFCURVE_H28.csv」にて規定されている。
係数を特定するIDは熱源機種毎に「REFLIST_H28.csv」にて規定されている。

  • 特定IDを取得する。

熱源機種 \(RefType_{i,j}\) と熱源群iの運転モード \(CtrlMode_{AC,ref,i}\) と特性種別(最大能力、最大入力、部分負荷、送水温度)を用いて、REFLIST_H28.csvより特定IDを取得する。

例)熱源機種が「ウォータチリングユニット(空冷式)」、運転モードが「冷熱源」で特性種別が「最大能力」の場合、「機種」列で「ウォータチリングユニット(空冷式)」、「冷房/暖房」列で「Cooling」、「特性種類」列で「能力比」である行の「特定ID」列の値(Cq_AS_A)を取得する。

「特性種別」と「特性種別の値」の対応は以下になる。
最大能力 → 能力比
最大入力 → 入力比
部分負荷 → 部分負荷特性
送水温度 → 送水温度特性

  • 最小値、最大値を取得する。

熱源機種 \(RefType_{i,j}\) と熱源群iの運転モード \(CtrlMode_{AC,ref,i}\) と特性種別(最大能力、最大入力、部分負荷、送水温度)を用いて、REFLIST_H28.csvより最小値、最大値を取得する。

例)熱源機種が「ウォータチリングユニット(空冷式)」で特性種別が「最大能力」の場合、「機種」列で「ウォータチリングユニット(空冷式)」、「冷房/暖房」列で「Cooling」、「特性種類」列で「能力比」である行の「下限」列の値(25)を最小値として、「上限」列の値(40)を最大値として取得する。
  • 特性係数(a, b, c, d, e)を取得する。

特性IDを用いて、REFCURVE_H28.csvより特性係数を取得する。

例)特定IDが「Cq_AS_A」の場合、「名称」列で「Cq_AS_A」である行の「x4」列の値(0)をaとして、「x3」列の値(0)をbとして、「x2」列の値(0)をcとして、「x1」列の値(-0.0091)をdとして、「a」列の値(1.3185)をeとして取得する。

また、特定IDが重複している場合(例 ウォータチリングユニット(空冷式)の暖房時の能力比)は入力値の範囲によって特性係数が異なるケースとなる。入力値が収まる「最小値」と「最大値」を持つ係数を採用する。入力値が全てのケースの最小値よりも小さい場合は、最小の「最小値」を持つ係数を、最大値よりも大きい場合は、最大の「最大値」を持つ係数を採用する。